日常

子どもが産まれて
数ヶ月経った頃
 
 
夕方になって
薄暗くなってくると
一日の疲れがやってきて
 
 
寝かしつけまでの
あとひとふんばりの時間に
どこからともなく
心細さがやってくるようになり
 
 
自分の楽しみとして
Netflixをつけて
ドラマを流すようになった
 
 
 
 
その頃から
ずっと繰り返し
流し続けている
ドラマがある
 
 
 
よく飽きないなと思うほどに
夕方になると
そのドラマを流している
それが今の定番
 
 
 
 
 
あれだけ好きで観ていた
韓国ドラマも
妊娠後期から
情緒表現の豊かさが
むしろくたびれるように
なってしまい
数年ぶりに日本のドラマを
よく観ている
 
 
 
 
 
 
 
ここに出てくる人たちは
自分たちの形のまま存在していて
それに対して
お互い言いたいことを言いながらも
そこをどうこうしようともせず
ちょうどよく
放っておいている
 
 
過剰さがない
人としての真っ当さに救われる
 
 
 
 
特別な何かになろうとしていない人たちの
守ろうとしている日常の物語
 
 
それは歩んできた道の厳しさが
ただ普通であることを
選ばせているのかもしれない
 
 
 
 
 
 
今の自分の張り詰め方と
愛おしいものがそばにいる感じに
共鳴するものがあるのか
とてもちょうどよくて
一日の終わりに向けて
BGMのように流している
 
 
 
 
 
濃くなりやすい
子と2人だけの時間の中に
誰かの日常が
近くにあるようで
 
 
それだけで
なんだか仲間がいるようで
家の空気が
少し軽く
ゆるやかになる
 
 
 
 
 
この特別なことは何もない
なんでもない日々のくり返しが
かけがえのないものなんだと
思い出させてくれる
 
 
 
 
最近は
ドラマチックなものより
こういった日常の物語に
支えられている日々