yielding embodiment(3回セット)を受けたご感想をいただきました。
いつもありがとうございます。
Yield work 1/3回目
幼少時からの漠然とした不安感と慢性的な疲労感から、人生の困難の多さと生きにくさをずっと感じながら生きてきました。
人生の半ばに際し、子どもの神経発達症に向き合っていく中、色々と調べていくうちに自身の神経の過敏さと発達の抜けがある事に気がつきました。
これまで、エネルギーヒーリング、気功やクンルンネイゴンなど、色々なエネルギーワークを試してきましたが、最終的にたどり着いたのが、土台となる“身体”そのものの課題でした。
そして昨年からセッションを受け、また、ポリヴェーガル理論という概念に触れて、自身にとって今一番必要なことは、受精卵レベルからの育て直しだと考えました。
そして、週一スパンでyield workを3回続けて受けることに決めました。
一回目は、そのひと月前に受けたSEのプロセスが丁度完了した日の朝でした。
自身の流れに沿って登場人物と役割の配置が仕組まれ、気づきと悟り(差取り)の為に物事が運んでいく、予定調和ないのちの神秘を感じながら、感謝とワクワクした気持ちとでセッションに向かいました。
いつものように、ベッドの向きや自分の向き、恵子さんの居場所を丁寧に決めていく中で、自分の所在の仕方のパターンに気がつきました。
思考の仕方が解離的で、身体に上手く留まれて居ないのでした。いつも、身体の外側から、自分を観てしまう視点がありました。
これまでの人生で、どこにいても所在ない感じがしていたのは、自身のそういう癖のためだったのだなと思いました。
いつもどのセッションでも、感覚や浮かぶビジョンが全く異なるので、なんの期待も予想もせず、yieldの言葉通り、委ねていました。
セッションが始まると、紫色や青色に見えるエネルギーで身体中が満たされて、そしてそれがトーラスのように循環していくような感覚がしていました。
わたしは斜頭があり、片側が絶壁に近いため、仰向けになると楽な首の位置が見つからず、いつもどこか居心地が悪かったのですが、セッションが進むにつれて、真上を向く首の位置が楽に感じることが出来るようになりました。
終わって歩行動作をする時に、相反性交互運動が滑らかに出来るようになったことに気づきました。
また、以前は何かしようとしても、身体を動かすことが億劫に感じたり、疲れて動きたくないことが多かったのですが、翌日からは、一時間の散歩やヨガクラスなどでの運動を、自ずと楽しんでするようになりました。あれほど疲れやすく、如何に身体が楽な方を選びたかったわたしが、です。
骨盤がよく動き、脚の動きに同期して自然に腕が振れ、肩甲骨が動く歩行の一連の動きそのものが気持ち良く、ヨガでは身体がより柔軟になり、終えてからは副交感神経がしっかり緩む深いリラックスを感じました。全く疲れないのです。
人生半ばにして、初めて、人間の「歩行」を体得出来たと感じました。
ハイハイをせずシャフリングベイビーだった
疲れやすく運動が苦手だと思っていたわたしは、そのようになるべくして身体がそうなっていたのだなと理解しました。
正に、「構造が機能を決定する」という事です。
その、構造はどう決まるのかは、受精卵が安心して母体に委ねられたかによって、神経発達のプロセスの進み方が方向付けられるのかもしれないなぁ、などと思ったりしましたが、推測の域は出ません。
連続1/3回目のセッションから一週間経ち、歪だった後頭部の左右差が、より埋まってきていることに驚いています。首の据わり方も以前と違うようです。
また、以前より、睡眠が上手に取れるようにもなりました。
続く2、3回目で、また、どのような自分に出会うことが出来るのか、全く想像もつきませんが、それがまた非常に楽しみです。
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Yield work 2/3回目
二回目は、ポジション決めからして前回よりもスムースになっている事に気がつきました。
あまりしたことがなかったうつ伏せ寝で、安心感を感じることが出来ました。
胸部に、大きな心地のよいスペースが出来たような不思議な感覚で、恵子さん曰く、新しい身体言語を覚えるような感覚とのことで、この安心感や心地良さがそうなのかととても納得しました。体感を伴う理解は非常に説得力があるものだと、改めて思いました。
眠りの質が更に上がり、短時間でも回復力が上がったと思います。
セッションから数日して、妙に眠く、一日中寝て過ごす日が数日続きました。以前は、自分がそのように時間を使うことに、どこか罪悪感のようなものを感じていましたが、今回、身体自らの調整のペースに、自分がきちんと応えたいという想いに至れたことが喜ばしいと感じました。
“自分を否定しちゃダメだよ”という声がどこからか聞こえたような気がしたのです。
と同時に、他者視点のネガティブな自己否定が消えたような感覚がしました。
わたしが変化していくと同じくして、長男にも変化が訪れました。
ある時、以前の(留学時に受けた人種差別の)トラウマと向き合う出来事が起こり、初めて自己対話をしたと言うのでした。あまり感情的になることのない長男が、号泣していました。
ツラいから見ないようにと蓋をしていた感情を出して見つめ直すことを選択できたことを尊いと感じると共に、そしてまたそれを手放していけるようにそっと応援したいと思いました。
胸に、自分のみならず、子どもの抱えるつらさを余裕を持ってホールドできるスペースが出来たことで、「心配する」方向に行かずに見守れる余裕が持てたことに、自分の成長を感じた二回目のyield work後の変化でした。
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Yield work 3/3回目
三回目は横向き寝からのスタートでした。
中々心地よい位置を掴むことが難しかったのですが、次第に、前頭葉、のど、背中に心地の良い大きなスペースが出来ていくことを感じました。
また、右下腹にチクチクと痛みを感じてもいました。
帰宅してからは、一晩中、下腹部(子宮辺り)に重い鈍痛を感じていました。
自分は幼少時からずっと、本当のことを知りたいという欲求を持ち続けてきました。本質的なものを好み、自分なりに追及してもきました。
そんな自分は、誰にも理解してもらえないという認知が根底にあったことなどを、痛みを感じて眠りながら、どこかで思い出したりしていました。
施術から数日経ち、
「自分は(既に)わかっている」事に気がつきました。
発達の土台に抜けがあり、色々なことをトップダウンからでしか理解する術がなかったこれまでは、心や精神的なもの、目に見えないものにばかりフォーカスしていたため、ずっと一緒に在った身体の事を疎かにしてきましたが、急にそのように肚落ちしたのでした。
それはおそらく、頭と身体の統合?
思考と身体感覚の一致から、認知の仕方が変わった瞬間だったのかもしれません。
自分の身体にこそ、大きな叡智の現れだったのだと、単なる知識でなく深く理解できたように感じます。それを分かっていなかった、理解してくれていなかったのは他の誰でもなく、自分自身だったということです。
また、以前の私は、体感覚や情緒に過敏さを持つためか、いつも一部分の不快感の方にばかりフォーカスを置いてしまっていました。文字通りの針小棒大というやつです。そしてそれへの対処の方法もわかりませんでした。それはこれまでの生きにくさの一つでもあり、ずっと模索してきた事でもありましたが見出せず、結局痛みが強すぎて向き合うことを恐れては、色々な手段で逃避を繰り返していた様に思います。
yield 3回コースを受けた後の今では、身体感覚での安心感が大きくなり、小さな不快よりも、大部分の心地良さの方にもきちんと気づけるようになりました。(不快感を無視するという意味ではなく)
これからは、自分の意識を、自分の心の状態だけではなく、自分の身体の状態にも注意深く気遣う事に使いたい思います。
そして身体の違和感や不調を察知した際には、無視せず、そして飲み込まれもせず、もっと自分に優しく、大事に対応していきたいと思います。
今回は、それぞれセッション後に、沢山のプロセスの流れがどっと押し寄せるような、自身の色々な課題を、近しい家族を通して見せつけられることになりました。
それは自分にとって、とても厳しいレッスンばかりでしたが、通り過ぎるとそれらへの捉え方は、優しくて愛おしいものへと変容していきました。
悲しみや痛み、見通しのつかないこと、不安なことがあっても、きっとそれは大丈夫なのだと、なにか大きなものに委ねられた事で自分自身の中に見いだせた安心感を手掛かりにして、いつでも思い出して生きていきたいとの思いを新たにしました。
末筆ながら、いつも丁寧で真摯にご対応下さる恵子さんだからこそ、今回のyield workの3回コースをお願いするに至れました。いつも、安心して心身を預けられる場・間合いをご提供下さり、ありがとうございます。