インタビュー

 
ずいぶんと久しぶりの
投稿になってしまいました。
 
 
 
 
身体の回復を待っていたかのように
子どもの保育園が始まることをきっかけに
いろいろな外的な変化が重なり
変化によって揺れ動く心身を
なんとか日常をハンドルしていけるよう
調整を重ねるだけで精一杯の
毎日を過ごしていました。
 
 
 
 
新しい生活によって
大いに揺れ動く子どもと
長い間自分を支えてきた
生存戦略のパターンが刺激を受け
想像を超えてやってくる大波に
途方に暮れてしまう自分
 
 
 
そのどちらにも対峙し
受け止めながら
日常を動かしていくには
体力が足りないよ…
そんな思いに何度もなりながら
それぞれが少しずつ
新しい生活に適応し始めて
なんとかひとやま越えたかなと
少しほっとしています。
 
 
 
 
 
クライアントさんへのインタビューを
3月にさせていただいていたのですが
編集作業に時間がかかってしまい
ようやくご紹介できる形になりました。
 
 
インタビューにお付き合いいただいた
Wさんは2023年秋から定期的に
主にSEセッションを受けられています。
 
 
長い間、ご自身の心身の調整に取り組まれてきた
Wさんがソマティックなワークのと出会いによって
ご経験されたこの約2年半の歩みは
様々なことに取り組んできたけれども
変わらず抱えている苦しさがあるという方への
ひとつの希望になるのではないかなと感じています。
 
 
Wさん、ご協力ありがとうございました。
 
 
 
S→鈴木
W→クライアントさん
 


 
S どんなきっかけでセッションにご興味を持っていただいたのですか?
 
 
W アメブロで偶然おすすめにあがってきたひでねぇさんの記事で知りました。
 
その中で鈴木さんがひでねぇさんとのセッションに際して「ひでねぇの準備ができていないところに踏み込むようなことはしません」というようなことを言われたという一文がとても印象的で、それを読んでこの人は信用できるかもしれないと思いました。
 
 
S そうだったんですね。
偶然流れてきたおすすめでひでねぇのブログを通して知っていただいたんですね。
 
セッションを受けようと思われた時のご自身の状況はどんな感じでしたか?
 
 
W その記事に出会ったのは、母が亡くなってちょうど1年くらい経った頃でした。
 
私の不調の最大の原因であろうと思っていた母が亡くなり、これでやっと全て解決すると思っていたのに、1年経ってもまだ体調も心の調子も完全に復活できないという状況でした。
 
いま50代後半ですが、30代のはじめからいろいろなセッションを受け、自分自身でもいろいろなツールを試し、取り組んできており、さらに母と同居していた10年の間に、母と直接対決もして言いたいことは言ったし、謝ってももらったし、自分の考えられることはやりきったという思いがあったのにも関わらず、何でだろう?という思いがあったのです。
 
それで、これは今までやってきたステップを繰り返していては解決しないのではないか、何か新しい切り口が必要なのではないかと考えるに至りました。
 
 
S これまで様々な切り口から取り組んでこられたものと、提供させていただいているセッションに何か違いはありましたか?
 
 
W 全く違うなと思っています。
 
これまで鈴木さんに何度も「頭の理解ではなく身体の感覚を」と言っていただいてきたと思うのですが、まさにこれまでずっと身体を置き去りにしてきて、95%くらいは左脳でどうにかしようとしてきました。その癖は強力で、今でも残っています。
 
過去にクラニオなどのボディーワーク系のセッションも受けてきましたが、自分の意識としてはプラクティショナーさんに「おまかせ」という気持ちでした。
 
なので、自分で積極的に「身体の声を聴く」とか、自分の感覚を「ただ感じてみる」というのはこれまでになかった視点でした。
そしてそういうことはものすごく苦手だし、自分では鈍感だと思っていました。 でも3~4回目くらいのセッションで鈴木さんに「感受性の豊かな身体です」と言われてものすごくびっくりしたことを覚えています。
 
頭での理解というのは、明確な気づきがあるので納得感があるのですが、体からのアプローチというこの新たな経験がもたらす変化はとてもゆっくりで繊細なので、その変化に気づきにくく、変化してしばらく経った時に、「そう言えばいつもだったらこうなのに、今回はこういう反応が起きていないな」というような気づき方です。
 
そこがこれまで受けてきた大半のセッションとの大きな違いであり、それゆえにすぐに期待する結果を得られなかったとしても、継続することの大切さを感じています。
 
また、SEセッションそのものが今まで受けてきたものと違うというところもあるのですが、 鈴木さんの提供されてるSEは他の方の提供されているSEのセッションともまた少し違い、SEをベースにしたオリジナルのセッションだという気がしています。
 
 
S ありがとうございます。
お話いただいたようにSEセッションは、その場で大きな変化に気づくことが比較的少なくて、変化が起きたり、変化に気づくまでタイムラグがあるので、最初の頃はセッションを受けても変化を感じにくかったと思うのですが、ここまで続けてこられた原動力になっていたのは何だったのでしょうか?
 
 
W ひとつには、私の性格もあると思います。 私は結構、人の好き嫌いが激しくて、合わないと思った方はすぐに切ってしまうんです。自分に合うと思ったらその関係を大切に育てたいなと思っているので、最初に鈴木さんのセッションを受けてこの人は信頼できるという信頼感があったのが大きかったと思います。
 
すぐに結果が出なかったとしても、この人なら信頼できるという思いがありました。たとえSEで全く結果が出なかったとしても、月1回のこの90分が自分の現在地を確認し、状況を整理できる時間というだけでも私にはとても価値のあるものだと思っています。
 
それに加えて、最初の何回かはスタンダードセッションの中でCS60を身体にあてていただいたのですが、その後に一度、CS60だけのセッションを受けた時、これまで受けたボディワーク系のセッションの中で一番すっきりしたんです。全身をやっていただいて、セッション後はこんなにすっきりしたことがないというくらい頭も身体も軽くて、全く違う身体に驚いたという体験も大きかったです。
こういうものは相性があると思うので、鈴木さんとは相性がいいのだろうなと思いました。
 
 
S そういった初期の頃の体験があるんですね。
 
 
W もうひとつセッションを受け初めて1年を過ぎた頃に気づいた変化がありました。 以前は夫が帰宅した時にドアをガチャっと開ける音に毎日ビクッとしてたんですが、気づいたら反応しなくなっていました。これはその反応がなくなるまで自分のその反応に違和感さえ感じていなかったので、今思うと異常だったなと感じています。
 
また、母が亡くなった後は夫婦二人暮らしなのですが、夜寝る時に先に2階へ上がって布団に入っても、以前は夫が下で 何かしていると落ち着かず寝付けませんでした。それが今では何も気にせず眠れるようになりました。
 
これらのことはこれまで受けてきた様々なセッションでは変わることがなかったので、私にとって印象的な変化でセッションの継続を後押ししたと感じています。
 
 
S セッションを受けてこられて他にどんな変化を感じられていますか?
 
 
W 最近、ポンコツになってきたなと感じていて。
昔だったら絶対に許せないようなケアレスミスが時々起こっても「まぁしょうがないか」という気持ちになれるようになりました。
 
あとは、家にお客さまに来ていただく時に完璧にしなくていいと思えるようになりました。 以前だったら、やり過ぎなくらいピカピカに磨いて、年に一度の大掃除かというくらい掃除をして 数時間の来客の為に1週間前から面倒だと思いながらもあちこちを掃除していましたが、今は「ここは 汚れているけど目をつぶってね」という感じで、だいぶ気楽に生きられるようになりました。
 
夫との関係もすごくしんどかったのに、身体がしんどくて仕事ができそうにもないという思いから「今、絶対に離婚する訳にはいかない」と萎縮していたんですが、最近は「そうなったら仕方がない」と思えるようになり、夫にビクビクしていたところがなくなり、夫のことをある程度雑に扱えるようになったのも大きいと思います。
 
 
S ご主人の対応も変わったとおっしゃっていましたよね。
 
 
W そうですね。私が太々しくなってきたので(笑)
夫婦ってバランスをとってますよね。片方が萎縮していると、相手がのさばるといったように。
 
今は「働いて来てくれることに感謝をしつつ、言いたいことは言わせていただく」という感じに変わってきて、今までみたいに「何を言っても怒らない、何を言っても反抗しない」という私ではなくなったので、夫も言葉を選ぶようになってきました。
 
 
S Wさんが萎縮せずにのびのびされていても、ご主人はそれに対応されて、それによって関係が悪くなるのではなく、ご夫婦が違うバランスを取り始めたんですね。
 
 
W 元々夫は何でも自分でできる人だったんですが、私が専業主婦だからと自分で全てを抱え込んでしまい、あれもこれもやらなくてはいけないと義務感で動いていたので、夫も窮屈だっただろうなと思います。
 
夫もおそらく自分でやったほうが楽しいのに、やってもらって当たり前、専業主婦の妻だからやらせるべきという思いに囚われていたような気がします。今は自分の好きなように動いているので、これまでずっとテレビの前ばかりに座っていた夫もいろいろ自分で動くようになったのも大きな変化ですね。
 
 
S 初めてセッションに来られた時、お母さまを看取られて、「さぁこれから自分の人生だ」と思っていたのに身体の不調が続いていらっしゃって、動きたくてもしんどくてどうにもならないということが大きな主訴だったと記憶しているのですが、お身体の調子はいかがですか?
 
 
W この2年半の間に波があって、すごく軽くなって動ける時と、停滞して動きにくくなってしまう時がありました。昨年の秋に血糖値が上がり過ぎしまうことによる不調が出てきましたが、自分の体のことを正しく理解し、これからを元気に過ごしていくためのテコ入れの時期と捉えています。
 
今現在はすごく元気というわけではないんですが、日常生活はほぼ問題なく過ごせていています。例えばいきなりフルタイムで働くというようなことは無理な状況ですが、以前のように遠出をして趣味の写真をたくさん撮って元気に過ごしたと思ったら、その後に何日も寝込むような大きな揺れは無くなって、時々1~2時間お昼寝をすることはあっても、1日中寝込むこともないし、小さな揺れの中で通常運転ができる範囲に収まっているという感じです。
 
30代の頃のように朝から全く動けないという日もほとんどなく、自分で決めた朝のルーティーンは大体こなせるペースでこの数ヶ月は過ごせています。
 
 
S 波が穏やかになってきているんですね。
活動の量をやり過ぎないように調整できるようになられたり、やり過ぎてしまって動けなくなってしまうようなことが減ってきているのですね。活動量に関しては、今までだったら無意識に目一杯まで頑張っていた感じだったんでしょうか?
 
 
W 今までは身体のことを全く考慮していませんでしたね。お散歩が何より大好きな犬と晩年は介護の必要になった母がいて、自分のために使える時間が限られていたので、その中でどれだけの成果を最大限に得られるかということに一点集中していました。体調とか自分のキャパを全く考えたことはありませんでした。
 
今は自分のキャパはこれくらいだからこの辺でやめておこう。と自分の状態に気づけるようになったと思います。
 
くわえて、以前は何に対しても完璧を求めていたということもあったんですが、今はできなかったら仕方がないとある程度受け入れられるようになりました。
 
 
S ご自身のことを理解し、受容されるようになってきたのですね。 自分に向ける目が厳しかった方ほど、皆さん緩んでくると最近ポンコツで・・・っておっしゃるんです。何かに圧倒されるような体験をすると私たちは「少しでも失敗したら取り返しがつかない」という感覚になりやすく、自分へ向ける目が厳しくなりやすいんですよね。
 
今まで自分に求めてきた完璧さからはだいぶ緩い感じがされるんですね。
 
 
W 昨日も歯医者さんに予約の電話をしたら、「もう予約入ってます」と言われて「え!そうでしたか!?」 と驚いてしまいました(笑)
 
 
S 今までなかったようなことなんですね。
 
 
W そうですね。信じられないというか・・・ 今までだったらそういうことをする人たちに「ちょっとしっかりしなさいよ」と思ってましたね(笑)
 
 
S 今のWさんから以前のご自身を眺めてみるとどんな感じがされますか?
 
 
W なんというか、お気の毒というのか・・・
完璧な人間なんてどこにもいないじゃないですか。
それなのに、全然完璧じゃないのに自分にも他人にも完璧を強要していた姿に痛々しさを感じるというか。
 
「もうちょっと楽しんでいいよ」って言ってあげたいですね。 長年の癖はなかなか抜けず、今もその残骸は少し残っていて、「今日まだ何もしていない、何かしなくちゃ!」みたいに時々なるんですが 、そういう時は「大丈夫、何もしなくてもいいから」って自分で自分に声をかけることがあります。そして何もない日でも「今日も良くやった。がんばった!」となるべく褒めるようにしています。
 
今年に入って5年日記をつけ始めたのですが、今日は何にもしなかったと思った日でも何かしら書くことがあって、何もしてないわけじゃないんだって気づけることはいいなと感じています。 小さなスペースに日々日記を書いてみると気持ちが動くようなこともあったりして、「感じている」ということを感じられるようになったということも大きな変化だなと感じます。
 
いろいろなことを感じてもいいと思えるようになり、ネガティブな感情も感じてもいいと思えるようになったことも大きいですね。完璧さを求めていた頃は真っ白な世界を求めていたので、ネガティブな感情もあってはいけないと思っていました。
ポジティブにならねばと泣きながら「私は幸せなんだ」って無理矢理に自分に言い聞かせていましたね。それが「人間なんて幸せじゃない時もあるよね」と思えるようになったのは大きな進歩だなと思います。
 
 
S 今までないことにしようとしてきた感情があってもいいと思えるようになってきたんですね。
 
 
W いいこと半分、悪いこと半分なんだから、当然あるんだよね。と思えるようになりました。
 
 
S 前提が変わったんですね。
 
 
W そうですね。印象的なことがあって、夫は運転していると赤信号の度にがっかりするんですよ(笑)
 
 
S 面白いですね(笑)
 
 
W 夫に「信号は赤か青のどちらかで、2分の1は赤なんだから毎回がっかりすることないよ」って言ったら最近あんまりがっかりすることがなくなったんですが、私もそれをわかっていなかったなと思います。人生全部青信号でなければならないと思ってたんだなと気づきました。
 
 
S それくらい快適とは感じられない感情に圧倒されてしまいそうな時代があって、生き抜くために一生懸命に良い感情の方にご自身を向かせ続ける為の筋力をつけてきたのかもしれないですね。
 
日常の中に「赤」と感じることの方が多くて、「青」と感じることが少なかったからこそ、「赤」に圧倒されないように「青」を見ていくんだと無理矢理にでも「青」を見ていく為に働かせてきた筋肉を緩めても大丈夫だとお身体が安心できるようになり、今「青」がたくさんあることに気づかれたり、「赤」があってもいいと許容できるように変化されてきたんですね。
 
 
W そうですね。
 
 
S 今後のセッションに期待されることはありますか?
 
 
W このセッションを続けていった先にこういう風になっていくだろうなという予感のような希望はあります。
 
それは、自分が閉じ込めてきた自分が表に出てこれるようになること。
もうひとつは、こういうことをしようと思って生まれてきたことが何かしらあると思っているので それをできるようになること。
 
もしかしたら、身体のことや心のことに長年取り組んできたということがやりたかったことなのかなという気もするんですが、それだけの苦行ばかりで終わるのは面白くないなと思うので、ここを乗り越えた後、窮屈さからの開放感を味わいたなと思っていて、おそらくそうなるだろうなと感じています。
 
 
S 最後に、これまでセッションを続けてこられた経験から、どのような方にこのセッションをおすすめしたいと感じられますか?
 
 
W 人生面白くないと思っている人全員ですね。
みんな右脳的に身体ベースで生きることができれば、基本的に幸せに生きられるように思うので、今自分が全然幸せじゃないと思っている人は全員受けてみたらいいんじゃないかと思います。 ただ向き不向きがあると思っていて、プラクティショナーとの相性もあると思うのですが、セッションとの相性もあると思います。こういうじっくり育てていくセッションが合う人と、もっとスパルタなアプローチで急激な変化を求めるような方もいると思うので。
 
 
S Wさんにはじっくり育てていくようなソマティックなワークは相性がよかったですか?
 
 
W 実のところせっかちなので、早く結果が見たいタイプなのですが、これまで数々のセッションを受けてきて、それは無理なんだという諦めというのか「急がば回れ」というのを経験値として知っていたので、早く結果を見たいけれどそれは仕方のないことなんだという諦めとともに取り組んできました。
時間がかかるものなんだと納得した上でセッションを受けられる方が合うような気がします。
 
 
S 私たちの身体は自然の一部でその変化は意識優位の今の社会の中で感じるスピード感とは全然違うものですよね。それぞれの方のお身体のペースがあるので、どこかでその個性を受容していくことはとても大事なことのように感じます。
 
今日改めてお話しをお聞きして、偶然流れてきたひでねぇのブログがきっかけで知っていただき、こうしてセッションを続けていただいていることがとても興味深く、ありがたいなと感じています。
 
今日はお時間とっていただきありがとうございました。
 
 
W ありがとうございました。