この自粛期間に韓国ドラマとともによく観ていたのがドキュメンタリー映画でした。
その中のひとつ、ベルギー出身のファッションデザイナーであるドリスヴァンノッテン氏の映画はとても印象深く、彼の佇まいが今でも感覚の中に残っています。
美しいテキスタイルとその組み合わせのパターンを生み出していく過程において、
見つけようとしてはだめ。
偶然のおとずれを待つ。
ひたすらに見続ける。
とご自身の向き合う姿勢を表現されていました。
頭で思い描いたゴールへ当てはめていくのではなく
わからないところから湧いてくる何か、
自分ではないものに耳を傾けることで生まれる
わからないものから立ち上がってくるものを
待つという姿勢。
そこから生み出されるものだからこそ彼の作り出す世界はこんなにも美しく、多くの人の心を動かすのだと感じました。
あてもなく待つ。
必要な時間をかける。
いろいろなことが過剰なこの時代に
とても大事な在り方だと感じています。