そこにあるもの

 
ただそこにあるものを感じること
ただそこにあるものに気づいていること
 
これだけで十分じゃないだろうか
 
 
どうして私たちは
それをどうにかしなくてはいけないと
思いこんでいるのだろう
 
 
ただあるだけでは足りない
そのままではいけない
何かをしなくてはいけないと
いつから駆り立てられているのだろう
 
 
 
 
20代の頃から折にふれて思い出す
河合隼雄さんの言葉がある
 
「せっかく生まれてきて
 一回かぎりの人生を歩むのだから
 自分の心に存在するものは
 しっかり認めてやりたい。
 それをどのように具現化するかは
 各人の個性にまかされているのだ。」

 
 
 
そこにあるものは
良い・悪い
正しい・正しくない
どんな評価も求めていない
 
ただそのまま見てもらえることを
待っている